![神の河。地元の言葉で、カンノコ。](img/img01_sec02.png)
薩摩半島の南端、枕崎郊外。
白沢という土地に、小さな泉がありました。
どんな日照りにも枯れずに、コンコンと湧き出る。
古人たちは、その姿を讃えて「神の河」と呼んだそうです。
発音は、当地の方言で「カンノコ」と。
ずっと敬われてきた「神の河」の名をお借りしたのは、
焼酎づくりがそうであるように、
自然への敬意の証を示すためでした。
![受け継いだのは、かたちだけじゃない。](img/img02_sec02.png)
ポルトガル語で仲買人を意味する、
「コンプラドール」に由来し、
酒や醤油を遠く
ヨーロッパまで運ぶために生まれたコンプラ瓶。
長崎・波佐見で量産されたそれらは、
鎖国時代でありながら、
オランダ東インド会社を通じて、
世界へと渡っていきました。
その存在は、まさに海外挑戦の象徴と言うべきもの。
「神の河」が受け継いだのは、
ボトルデザインだけではありません。
そこに宿る挑戦の魂までも、受け継いでいるのです。
![海を超えて。時を超えて。](img/img03_sec02.png)
時は、明治維新前夜。
1867年のパリ万博に独立国のごとく参加し、
列国と肩を並べた藩がありました。
その名は、「薩摩太守政府」。向上心あふれる男たちが、
焼酎をはじめ、100を超える出品物で世界を驚かせたのです。
もちろん焼酎を入れていた器は、先のコンプラ瓶。
私たち作り手は、ヨーロピアンを酔わせた薩摩人の
果てしない情熱を、時を越え、
今もしっかりと背負っているのです。
![ゆっくりいこう。樽が、そうささやいた。](img/img04_sec02.png)
目には見えないほど、少しずつ、少しずつ。
大麦と麦麹だけを使い、ポットスチルで蒸留した
「神の河」は、樽の中でゆっくりと過ごしながら
変化を遂げていきます。
あたかもそこに、時間という造り手がいるかのごとく。
うっすらと帯びた琥珀色、いっそう深くなった
ふくよかな味わい。
あなたを味わいの物語へ誘う一杯を、
さぁ、いかがですか。
![](img/img01_sec03.png)
薩摩酒造の樽工房には、洋樽づくりの
技術と技能を伝承する若き樽職人がいます。
「神の河」の命ともいえる樽にこだわり抜くため、
薩摩酒造は焼酎メーカーとして日本で唯一、
独自の「樽工房」「樽貯蔵庫」を有し、
専属の樽職人が樽の管理・再生を行っています。
専門の知識と高度な技術が求められる樽職人は、
日本全国で60 人ほどしかいません。
「火の神蒸溜所 樽工房」を切り盛りするのは、若き樽職人。
たゆまぬ情熱と技を継承し、神の河の味を未来へと繋ぎます。
![](img/img01_sec04.png)
樽づくりは、すべてが手作業。
畦挽き鋸(あぜびきのこ)をはじめ、
銑(せん)や鉋(かんな)、
箍(たが)、正直(しょうじき)など
独自の道具を使って樽に命を吹き込みます。
焼酎が漏れることのないよう精密に作りこみ、
隅々まで輝くほどに磨き上げていく。
誰の目にも触れることのない貯蔵庫の樽ですが、
そこには樽職人の魂が込められているのです。
![](img/img02_sec04.png)
神の河で使用する樽は、
洋酒などの貯蔵樽として使われていたもの。
長く使われた樽を再び活性化するために
樽を焼く工程をリチャーと呼びます。
リチャーを経た樽は、スモーキーなフレーバーと
バニラのような甘い香りを取り戻します。
その豊かな香りが、神の河に渡されるためには、
適切な焼き具合を見極める職人の目が重要です。
![](img/img03_sec04.png)
樽は空気を通します。
酸素と触れ合うことで熟成が促され、
味わいはまろやかに育っていきます。
そして長い年月をかけて、
樽の成分などが焼酎に溶け、
液色は美しい琥珀色になっていくのです。
神の河が眠る間、そのために最高の環境を
整えるのも、人間だけが出来る仕事です。
スモーキーなフレーバーとバニラのような
甘い香りのある神の河は、炭酸水で割る麦ハイボールにも最適です。
神の河ならではの、澄みわたる風味と味わいをお楽しみください。
![](img/img01_sec06_pc.png)
スモーキーなフレーバーとバニラのような
甘い香りのある神の河は、炭酸水で割る
麦ハイボールにも最適です。神の河ならではの、
澄みわたる風味と味わいをお楽しみください。
![ハイボール(炭酸割り)](img/img01_sec09.png)
「神の河」の、一味違う表情を楽しむなら炭酸割りで。香りの華やかさが引き立ち、強いお酒が苦手な方も、心ゆくまで軽快な酔い心地を楽しんでいただけます。
![ストレート](img/img02_sec09.png)
原酒の持つ濃厚な香りと旨味を味わうならストレートで。チェイサーをおともに、少しづつ舌で転がしながら樽の香り、大麦の味わいをお楽しみください。
![水割り](img/img03_sec09.png)
水割りにするなら、濃いめの水割りがおすすめです。「神の河」の豊かな香りと旨味は、割り水に負けず、十分あなたを楽しませてくれるはずです。
![ロック](img/img04_sec09.png)
よく冷やしたグラスに大きめの氷を入れ、グラスの半分くらいまで「神の河」を注ぎます。氷が溶けていくと変わっていく、香りと味わいの物語を堪能してください。
![お湯割り](img/img05_sec09.png)
「神の河」の風味をまろやかに楽しめる飲み方です。カラダと一緒に、心もぽかぽかと温まってきます。
![梅酒割り](img/img06_sec09.png)
神の河と梅酒を1:2の割合で注ぎます。炭酸
をお好みの量注ぎ、仕上げにレモン汁を少し。
![ココア割り](img/img07_sec09.png)
お好みのココア飲料と神の河を1:1の割合で混ぜるだけ。ホットでもアイスでも。